この本、フィンランドの教育制度について書いてあるものなのだが、読んで驚いたのが、フィンランドは国全体を上げて『学び合い』をしている。
『学び合い』で当然とされていることを当たり前のように国でやっている。それでいてPISAでは世界トップとなっている。
「競争やめたら」とあるが、どうして競争をやめたのかという質問に対して、返ってくるのが「必要ないから」である。学力を上げるのに競争は必要ないのだ。全くその通り。
自ら学び、必要なときに学び、手段、方法は限定しない。多様な人が学ぶことが重要である。
まさに『学び合い』である。
教師は専門職として人気があるそうだ。教師も「授業をきちんとすれば他は何をしていてもよい。」というような扱いである。うーん、うらやましい。
日本の文科省はあんまり関心はないようだが、厚生労働省は少々関心があるような感じで書かれてあった。
競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功 (朝日選書)
- 作者:福田 誠治
- 発売日: 2006/05/01
- メディア: 単行本