Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

サウナしきじ


知る人ぞ知るサウナの聖地「サウナしきじ」だ。サウナにはまって2年目,静岡に出張の機会に,是非訪れるべきところであった。

ホテルに荷物を置き,バスに乗って向かったのだが,どうやらバスは登呂遺跡行きで,サウナしきじの手前で左折し,目的地近くまでバスに乗れなかった。せっかくだから,登呂遺跡の竪穴式住居を見学し,歩いて向かった。11月末だというのに,静岡は温暖で,歩いていると汗をかく。コートを脱いでしまった。

サウナしきじに着くと,平日だというのに駐車場はほぼ満杯だ。どれだけ人が入っているんだろう?と思い覚悟したら,風呂場にはそれほど人がいなかった。

1,400円という,ちょっと高い料金を券売機に入れ,番台のお姉さんに渡す。靴箱の鍵とひき替えに室内着とバスタオルとロッカーキーをもらう。ロッカーは縦長で,かなりの容量だ。私は後で気づいて使わなかったのだが,風呂場入り口近くにも番号が書かれた棚がある。ロッカーキーの番号と同じ棚にバスタオルやらなんやら入れられる。この配慮がすばらしい。

入ってみると思ったよりも広くはない。新潟でよく行く温泉の方が広い。しかし,2つの風呂は,ジャグジーだし,水風呂は天井近くから水が落ちている。「滝」と言ってもいいだろう。その水音が心地よい。サウナや温泉に行くと,そこで喋るおっさんの声がうるさくて,落ち着けないときがあるが,例えそんなことがあっても水音がそれをかき消してきて,落ち着く。

体を洗ってサウナに入る。フィンランドサウナと薬草サウナがある。まずはフィンランドサウナと思い,入ると熱さにやられる。熱い。熱すぎる。温度計を見ると120℃だ。え?120℃?今までこんな経験はないぞ。積まれていた尻に敷くタオルも熱すぎる。聖地の洗礼を受けた。

ちょっとこの熱さには慣れなかったので,5分位で退散し,水風呂に入る。水風呂は広くて水も落ちていて,とても気持ちがいい。しかし,思ったよりも冷たくはなかった。少し休憩してから薬草サウナに入る。

なんと,こっちも厳しい熱さだ。温度計を見ると60℃だが,スチームサウナで,息がまともにできない。鼻から吸えない。口からも吸えない。吸えるのだが,思いっきり吸えない。これも6分くらいで早々に退散する。聖地の洗礼を受けた。

水風呂に入り,体調を整える。このサウナ施設の割に,休憩するデッキチェアが3つしかなく,混んでいるときは取り合いになるだろうと思った。ベンチもあるのだが,ベンチでは整えられないと思う。

さて,3回目の挑戦で,フィンランドサウナに入る。ちょっと熱さに慣れたのか,10分位は入れるようになった。腕や脚にまだら模様が見えてきた。これは何の兆候だろうか?火傷っぽい感じにもなってきた。皮膚がヒリヒリする。そして水風呂が気持ちいい。

慣れない温度で面食らったのか,整い度はそれほどでもなかった。せっかく聖地に来たのに,残念だったが,ここには慣れないと全てを満喫できないのかと思った。

時間もあるので室内着に着替えて,2回の休憩室でゆっくりするか,と思って行ったのだが,何と喫煙可の部屋だった。いやぁ,風呂に入った後に煙草の臭いが体については意味がないと思い,早々に退散した。唯一の残念なところであった。