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上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

食わず嫌いは食ってから嫌え

私は新婚旅行でトルコに行った。トルコはどこにあるか知っているだろうか?エーゲ海に接し、イラクやシリアの北、ブルガリアの東、黒海の南にある。

トルコ 地図 - Google マップ

なぜ行ったのかというと、世界の大きな勢力のイスラム圏に行くことも、これからないだろうし、アジアとヨーロッパの交流地点の都市イスタンブールにも行ってみたいし、きっと新婚旅行じゃないと、こういうところは行けないだろうと思ったからだ。

不安もあったけれど、行ってみてとても良かった。ほとんどバス移動で辛かったけれど、現地で飲む現地のワインはとてもおいしかった。トルコの人たちは、日本人とみるととても親しげに接してくれた。トルコは親日派なのだ。それ以降、トルコという国が身近になった。

新婚旅行後トルコの情勢は激変した。東部で内乱が起き多くの死傷者が出た。大きな地震がありイスタンブールが壊滅的被害にあった。自分が行ったことがあるからこそ心配した。きっとトルコに行ったことがなければそんな感情は持たずにいたことだろう。

私は韓国に数回行ったことがある。韓国の印象は食事がとてもおいしいということだ。韓国に行っては太って帰ってくる。食事が合うということは、文化が合うということだ。ソウルの夜の街を一人で歩いたことがある。とても安心して歩けた。これは東京の比ではなかった。東京はどこの待ちでもちょっと裏に行けば何があるかわからないけれどソウルの街はそんな感じはしなかった。

自分の妹は今オーストラリアにいる。妹がオーストラリアにいることで、サッカーの日本代表戦とオーストラリアの試合は他の対戦よりも熱を入れて観てしまう。オーストラリアが身近になっている証拠だ。アメリカはハワイにしか行ったことがない。ハワイはちょっとは身近だが、トルコに比べてそうでもない。トルコの方が親密感がある。

なぜか、行ったこともないのに毛嫌いする人がいる。そういう人は行ってから嫌えというのだ。その文化を実際に体験して嫌うんだったら、文句は言わない。しかし行ったこともないのに嫌うというのは納得ができない。そういうところに差別の構造がある。人間は頭だけで考えて行動することがあるが、肌で感じ、直観でみてみるという本能に近い感覚で判断することも大切だ。頭でっかちになってしまったら良いことは無い。人間本来のセンサーを研ぎすまさなければならない。

行ったこともないのに毛嫌いする人間になるか、ちょっとした関わりで自分の世間が広がるか、人間の大きさはそういうところで決まるんじゃないのかな?