Pay it Forward,By Gones

上越教育大学 教職大学院 教授 片桐史裕のブログ

授業

敗北

LHRの時間、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」をクラスに見せようと思った。実は国語科の予算で、ポータブルスクリーンと、ポータブルDVDプレイヤー(スピーカー付き)を買ったので、試用したかったのだ。スクリーンは黒板の溝に立てることができて、うま…

授業開始

今日から授業開始。2学期初っぱなの授業は3年現代文だった。フォーラムで学んだように、授業を展開したかというと……。全くそんなことはなかった。喋る喋る。しゃべり倒した。だって夏休みに私が経験したこと(主に中村さんのこと)をぜひここで話しておか…

使ってくれている

私の現代文や国語表現の授業では、文章を書く上で「ナンバリング」と「ラベリング」を徹底的に教える。これができるようになって、「自分でいいたいことが書けるようになった。」とか、「混乱しなくなった。」という生徒の感想が多い。私の授業は「10分間…

現場見学レポート2

妙見堰にも行った。男の子の救出劇でテレビに映っていたところだ。今は土砂を切り開いて道路が通っている。本来は立ち入り禁止の場所だが、特別に入れてもらった。土砂は川まで崩れて落ちているのだが、まだそのままだ。予算の関係らしい。国土交通省は「早…

現場見学レポート

6/20に行った現場見学を数回に分けてレポートする。建設工学科の都市工学コースが中越地震の復旧現場を訪れ、復旧の工法を学ぶのが目的である。長岡市から山古志に入り、小千谷に抜けるコースをバスでめぐった。私は山古志に行くのは初めてだ。近くに住んで…

子どもを見る

先日私の授業で携帯電話をいじっている生徒がいたので、没収した。(私の学校は携帯電話使用禁止。)携帯電話は生徒指導へ行き、没収された生徒は反省文を提出し、携帯電話を返してもらった。その反省文に以下のようなことが書かれてあった。 グループ学習の…

究極?の授業

運転免許更新で、違反者講習を受けた。御存じのことながら、面白くも何ともない授業である。淡々と資料を提示されて、解説を受ける。私の隣のいい歳の背広を着たおじさんは、平然と携帯電話をいじっていた。さて、もし、自分がこの授業を担当するとしたら、…

『学び合い』の素地

「なぜ勉強させるのか?」(諏訪哲二著・光文社新書)を読んでいる。『学び合い』については書かれていないが、子どもたちの学びが成立するには何が必要か?が書かれてある。ほとんど「下流志向」に書いてあることと同じ事であるが。それを読みながら気づい…

gil配布

「gil」というのは、ファイナルファンタジーでの通貨だが、私の授業では地域通貨としてgilを発行している。言うなれば「平常点」だが、それを教師の秘密の手帳に書き込むのではなく、gilを配布して、生徒に管理してもらっている。hirarinさんのずっと前のリ…

文化の伝承

人間は言語を獲得し、代々修得してきた。赤ん坊が言語を習得し、使えるようになる過程は、過去何千年も変わらずほぼ同じパターンでおこなわれていたものと思われる。なぜ言語を習得する必要があったのかというと、同時代の別世代の人とのコミュニケーション…

2単位授業

今年度は2単位の授業しか持っていない。 週に2時間しかないのだ。 こうなると、GWはひずみが出る。 あるクラスはどんどん進み、 あるクラスは2週間授業がない。 なんと今日は野球部や柔道部が大会で 授業があっても2週間会わない人もいる。しかたがな…

つまらない授業

「先生のクラスは生徒の半分以上が寝てしまいますよ。私の授業がつまらないかもしれないんだけど。」と言ってくる先生は、実は自分の授業のどこがつまらないかわかっていない。しかも、つまらないと思っていないケースが多い。私の授業では1人も寝ませんよ。

喋る喋る

今年度は2単位×7講座(クラス)である。7講座向けに私の授業の説明をする。2時間かかる。ようやく今日で1巡する。全ての講座で全て同じ内容を喋ることになる。授業でこんなに喋るのはきっと年度当初のこの時期だけだろう。ここで気づいたのは、7回目の…

教科による違い~危機感~

理科の授業では『学び合い』が進んでいるように思える。言い換えると、『学び合い』を意識する理科を担当する教師の数(割合?)が国語と比べて多いように思えるということだ。国語でやっている学び合いは、ほとんどが「伝え合い」であって、単なる発表の場…

平仮名と筆順

長男が4月から小学1年生だ。カミさんが小学校の説明会に行ってきた。小学校で言われたことは、「自分の名前(ひらがな)と、その筆順を覚えさせてください。」ということだ。私は筆順は自身があるけど、今受け持っている子どもたちが親になって、その子ど…

思ってもみなかったこと

私は以前から、ずーっと、義務教育の方が、きっちり字を教えて、作文指導も熱心におこない、班活動もどんどんして、表現を取り入れているものだと思っていた。だから中学校で班活動をしているんだから、高校でも継続しておこなえばすんなり実現できるはずだ…

音読祭の結果

以前の記事(id:F-Katagiri:20070224)で、音読祭のメリット・デメリットを挙げた。その効果はどうだったのかというと、まぁまぁ良かった。というのは、学年末考査での平家物語の読みの問題が、良くできていたという印象だからだ。また、「今年度の国語の授…

平家物語音読祭終了

23日金曜日、放課後残って平家物語音読のテストをおこなった。23日までに合格していれば、とっとと帰っていいんだけど、1班を除いて合格していなかったので、2クラスのほとんどの生徒が残っていた。締め切り直前にならないと必死こいて練習しないのは…

音読祭

平家物語音読祭の真っ最中である。明日までに全て合格しないと、明日放課後居残りだ。しかしなかなか合格しない。半分まで行ったグループは半分だけ。今年度の国語の最後の課題である。音読音読。うちの学校は男性が多いのだが、平家物語を男性の太い声で数…

gil配布

私は授業において、用具を準備し、授業始めの10分間読書をしている生徒に対してgil(地域通貨)を配布している。果たしてこれは子どもたちにどんな影響を与えているか?ということを考えた。というのは、内田樹さんの「下流志向([asin:4062138271])」を読…